地域おこし協力隊員イワセとその仲間たちが「遠州の小京都」静岡県森町の魅力的なヒト・モノ・スポットを発信していきます

文化財を子どもが運ぶ!蔵泉寺の大般若絵(え)

森町最北にある田能地区

森町三倉の田能地区は森町の最北に位置し、浜松市天竜区春野町に隣接する地区です。

 

 

 

平安末期、田能の蔵泉寺に阿弥陀如来像が安置され集落が形成し、
周辺地域の信仰の拠点になっていたそうです。

蔵泉寺には南北朝時代の1384(永徳4)年〜1387(嘉慶元)年にかけて書写された、
大般若経600巻が現存します。

これは森町に残る最古の資料であり、静岡県の指定文化財になっています。

 

 

 

年に2回行われる「大般若会(え)」

毎年1月15日と8月1日の2回、蔵泉寺では「大般若会(え)」が営まれます。

それは大般若経を僧侶が転読し、無病息災や家内安全を祈願する行事です。

大般若経は災いを除き、天下太平に効力があると信じられ、
中世では転読が社寺の年中行事に組み込まれていました。

大般若会では僧侶が読んだ巻物を、参加者が巻き戻し、ご利益を願って経典に触ったり、
身体にあてがったりすることができるそう!

600年前の文化財に実際に触れられる貴重な機会に私も参加してきました。

 

 

600年前の文化財を子どもたちが運びます

厳しい寒さの中、1月15日に行われた今回の大般若絵。

檀家の方ではなく伝統に関心のある方にも門戸は開かれており、
地区外からも10名以上の方が参加されていました。

 

 

 

 

会が始まると住職さん達が次々と巻物を取り出し、早口でお経を読んでいきます。

ほどかれ読まれた巻き物を運ぶのは、昔から子どもたちの役割。
文化財に指定されようとも、昔からの慣習を大切にするために現在でも行っているとの事です。

子どもたちは渡された巻物を次々に運んでいきます。

 

 

 

 

参加者のみなさんは、子どもたちから巻物を受け取り、丁寧に巻き戻します。
巻き終わると、無病息災を願い、身体のわるい所に巻物をあてがいます。

 

 

 

 

私も一巻お預かりしてお手伝いさせていただきました。

お経は600年前とは思えないほど、紙がしっかりしており、
一字一字丁寧に書かれたその思いが伝わってくるようです。

ずっと続いてきた地域の「こころ」のようなものを、少しですが感じることができました。

大般若会は1月15日と8月1日の年2回の開催です。
ご興味のある方は下記の問合せ先までどうぞ。

 


問合せ先

森町役場 社会教育課文化振興係

℡0538-85-1112
E-Mail:bunkasinkou@town.shizuoka-mori.lg.jp

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